上海浦東国際空港~ポール・アンドリューの建築

上海には国際線の「上海浦東国際空港」と国内線専用空港の「上海虹橋国際空港」の二つの空港があり、日本の成田・関西・福岡空港等からは毎日「上海浦東国際空港」へフライトしている。

宿泊先のホテルからタクシーに乗り上海市内を通り過ぎ、朝靄の高速道路を飛ばしおよそ45分で「上海浦東国際空港」に到着する。タクシーを降りエントランスに入ると最初に目にする光景が大胆で特徴的なこの内部空間である。

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この空港ターミナルビル一期工事の設計者はパリ・シャルル・ド・ゴール空港を設計し、世界の空港を多数手掛けているフランスの建築家:ポール・アンドリューである。中国国内でも「広州白雲国際空港ターミナルビル」を手掛けている。

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この空港の特徴は吊られた円柱束と撓むケーブルが梁を成し、軽やかに連続する大きな空間構成である。梁間には2本の円柱が等間隔に並び、4本のケーブルで吊り上げる微妙なバランス状態がより緊張感のある空間を創り上げている。

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円柱束が天井の正方形のトップライトに突き刺さり、ケーブルが引張材として屋根荷重を支える梁を押上げている。梁と引張材が組み合わされた軽量で安全性の高いハイブリッドな「張弦梁構造」が、空港の大空間を効率的に支えている。

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トップライトの奥には十字を切る様に屋根架構の梁が見える。敢えてトップライトの中に梁の交錯点を創り構造的な繋がりを見せている。「張弦梁構造」は下部構造に対し負担を最小限に出来るので、自由な建築デザインが可能である。

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床から立ち上がる円柱に梁間の天井から降りるケーブルは、逆さピラミッドを造る様に4本が集中し固定している。デザインされたケーブルはポンピドー・センターと同様にクラフトマンシップに則り見せることを意識して製作されている。

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 上海浦東国際空港は中国国内でも数少ない24時間空港の1つである。上海虹橋国際空港が航空需要の増加に伴い手狭になったことから新空港として浦東沿岸を開発して建設することになり、1997年に着工し1999年10月に開港している(全額が日本からの円借款)。国際線旅客数は2007年度に約1752万人達し世界最大の利用客を誇っている。現在4本目の滑走路と3番目のターミナルが計画されており、完成後には年間一億人の利用客を見込んでいる。現在は2002年10月から国内線専用空港の上海虹東国際空港でも東京・羽田空港とソウル・金浦空港が就航している。

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