テーマ:木の話

クリの断面~木の話21

久しぶりの「木の話」は、秋の味覚を知らせる「クリ」の木です。 「クリ」はブナ科クリ属で、北海道南部から南へ全国的に分布する10m~17m程の高さになる落葉性高木である。耐朽性が高いので枕木や土台、土木材等に使用されていたが、今は秋の味覚を知らせる「山の幸」として賞味されている。 道管は大きく、三断面から環孔材であることが…
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ヒノキの断面~木の話20

日本の針葉樹材として世界に誇る事が出来る木材はヒノキ(檜)であり、古来から日本人にとってヒノキは愛着のある材料でもある。現代では少なくなったが総ヒノキ造りの家は憧れであったが、、、。 三断面と放射断面から年輪内の早材から晩材への移行を観ると穏やかである。横断面から観れば、仮道管は徐々に放射方向直径を減少して年輪界では扁平な仮道…
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アカマツの断面~木の話19

赤褐色の樹肌や葉の変化を楽しめる盆栽として古くから親しまれている「アカマツ」を紹介する久し振りの「木の話」です。 「アカマツ」は北海道を除く全国各地に分布する常緑樹の高木であり市街地でも見る事が出来る。ハードパイン材の特徴として木材三断面の横断面から年輪の早材から晩材への移行が急で晩材幅が広く、晩材厚壁化の変化が確認出来る。 …
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イチョウの断面~木の話18

高等植物である維管束植物は「シダ植物」、「裸子植物」、「被子植物」の三つに分類出来る。 樹木の分類としては「裸子植物」の針葉樹類と「被子植物」の広葉樹類の二つが一般的に知られているが、「黄葉」と「銀杏」で親しまれる「イチョウ」はイチョウ類イチョウ科の「裸子植物」で便宜的に、針葉樹材に含めて扱われている。 三断面を見ると今…
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ブラックウォールナットの断面~木の話17

世界の三大銘木(チーク・マホガニー・ブラックウォールナット)の一つとして最高級家具材や装飾材として知られる貴重な材料である。 いつもと同様に三断面から見て行こう。半環孔材的な散孔材である事が年輪間で道管を比較して見ると外周に向かって直径(年輪初めが大きく、終り際が小さい)が減少する様子で判る。道管内にチロースがかなり大きくなってい…
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モミの断面~木の話16

樹形が美しく「クリスマスツリー」として良く知られ、温暖地の山や渓谷のツガや広葉樹と混成して出来る景観には無くてはならない樹木である。 マツ科モミ属の針葉樹である「モミ」は常緑高木として本州の秋田・岩手県から九州まで分布している。「キリスト受難の十字架の木だった」や「神々が宿る木である」等からクリスマスツリーの代名詞として選ばれた「…
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イタヤカエデの断面~木の話15

秋の紅葉を彩るモミジもカエデ科カエデ属の樹木です。 気温の低下と共に紅葉前線は北から南下し、京の都では今が見頃な時期である。紅葉の美しい「イロハモミジ」、「オオモミジ」、「ヤマモミジ」、「ハウチカエデ」、「トウカエデ」等「モミジ」や「カエデ」の名が付くがカエデ科カエデ属である。 今回紹介をする「イタヤカエデ」は北海道から九州まで…
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マホガニーの断面~木の話14

最高級家具材・装飾材として世界三大銘木の一つに数えられる熱帯産広葉樹である。 センダン科の大高木である「マホガニー」はメキシコ南部からボリビア、ブラジルに分布し、インドネシア等でも植栽され、西アフリカ産のアフリカンマホガニー(別属の木)も似た材料として使われている。三断面から散孔材である事が分かる。 横断面を見るとほぼ均…
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コウヤマキの断面~木の話13

60年ぶりに石室の再調査が行われた奈良県桜井市の前方後円墳・桜井茶臼山古墳の木棺も朱色に塗られた「コウヤマキ」だった。 高野山に多数生息した事から命名されたと言われている世界三大造園木であり、木曽五木の一つとして挙げれる常緑針葉樹である。庭園樹として良く植栽され、葉はマツの様に開いているが、先端は丸味があり刺さるような事はない。 …
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ケンパスの断面~木の話12

かって、輸入材としてJRや私鉄の鉄道枕木に使用されていた木材である。最近ではDIY等量販店でもガーデニング材として購入する事が出来る。 産地はマラヤ、スマトラ、ボルネオ等に分布しており、通直で直径2m、樹高50mの大木に成長する輸入広葉樹の散孔材である。やや大きめの道管を囲む翼状柔組織が左右に伸びて、2~3個の道管をつなぎ連合翼状…
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サワラの断面~木の話11

木曽五木のひとつとして数えられる「サワラ」は本州中部を中心に天然林・人工林が分布している。 ヒノキ科の木で芳香が無く、黄褐色の軽量材である。年輪を見ると早材から晩材への移行は急で、仮道管の放射方向直径は押し潰された様な扁平な形状が列を成して密度の高い晩材層を形成している。この辺りがヒノキとの違いである。 放射断面を見ると…
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クヌギの断面~木の話10

人の暮らしに関りの深い薪炭材や椎茸の榾(ホダ)木として知られた落葉広葉樹・ブナ科の環孔材である。 「クヌギ」は東北中北部地方から南側の地域に分布し薪炭林として植林された為、自然分布の地域は明確ではない。樹高は15~20m、直径は60cm位まで成長し、雌雄別の風媒花で春先の4~5月に雄花は房状に黄色、雌花は葉の付け根に赤色の花を咲か…
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バルサの断面~木の話9

「木の話8」では市場材で最も重い材を紹介したので今回は最も軽い材を観察しましょう。 「バルサ」は建築材料ではなく、模型材料として馴染みのある材料ではないだろうか。特に模型飛行機の骨組みには軽量で工作し易い丈夫な材料として使われている。絶縁性、断熱性に優れた点を生かした救命具、浮き等の用途がある。 「バルサ」は気幹比重「0…
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リグナムバイタの断面~木の話8

前回に続き「木の話」をしましょう。この「リグナムバイタ」は市場材としては最重硬であり、「1.10~1.32」の気乾比重で水中に沈んでしまう、更に取引は重量「ポンド」で行われる稀な材である。 横断面から見ると散孔材であるが、成長輪は判り難いく輪の初め部分には小道管が多く分布している姿は半環孔材に近いものがある。小さく孤立した道管の外…
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カツラ(桂の木)の断面~木の話7

善光寺本堂でも主要材料として使用されている「カツラ」は褐色の色濃い均質な材で日本各地に分布し、大木に成長する樹形の美しい樹木であり、中には大径木で高さ30m、直径2mにもなる落葉広葉樹の散孔材である。 横断面を見ると道管が小さく密に分布している。道管からも階段せん孔が見え、数多いせん孔板が急傾斜なのが分かる。軸方向柔組織は不顕…
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ヤマザクラの断面~木の話6

和歌にも数多く詠まれ、日本の「野生・さくら」の代表的な種である。バラ科サクラ属の落葉高木で同属では寿命が長く大木になる。久しぶりに樹木の断面を見ましょう。 広葉樹の仲間に入る「ヤマザクラ」は葉形がタマゴ形の落葉樹である。「ヤマザクラの肌目」は細やかで均質な面を持つ良材でもある。木材の三断面を観察すると、小さい道管が一様に分布してい…
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ケヤキの断面~木の話5

表参道の沿道をケヤキ並木が建築と相まって魅力的な通りにしています。 ところで「ケヤキ」とはどんな木材なんだろうか?久しぶりに木について調べてみよう。「ケヤキ」はニレ科に属する日本の広葉樹を代表する優良材である。木目が美しく、橙色の色調、耐久性・強度も高いので、古くから建築の構造材や内装材として、また和風の家具、楽器、食器、彫刻など…
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チークの断面~木の話4

広葉樹材は道管、仮道管、木繊維などの細胞の種類、年輪内の道管の配列で環孔材、散孔材、放射孔材、紋様孔材その他に分けられています。 樹種も多く、木目も豊富で家具や工芸用などと様々な用途に利用されています。代表格の「チーク」を見てみましょう 世界の最高級良材と言われる広葉樹材・クマツヅラ科「チーク」である。美しく、強く、変形…
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スギの断面~木の話3

日本の針葉樹を代表し樹脂道を持たない木・「スギ」を詳しく見てみます。 スギ花粉の元凶とされていますが、最重要造林樹種であり、日本の造林面積の約60%を占め、広く造林されて山の風景を作っています。建築の構造材、床材、家具材など広範な用途に、また特殊用途として清酒の樽などにも使用されています。 日本特産のスギ科スギ属の「スギ…
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針葉樹と広葉樹~木の話2

針葉樹と広葉樹の違いは下記の写真から良く判ると思います。走査電子顕微鏡で「ヒノキ」と「アオダモ」を見てみましょう これは日本を代表的する針葉樹材のヒノキ科「ヒノキ」で化粧材としても構造材としても日本人にとって特別な木で、伊勢神宮では式年遷宮の度に木曽ヒノキが使われています。見ての通り早材から晩材への移行はとても穏やかで晩材幅は狭く…
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何に見えますか?木の話1

この写真は何に見えますか?月の地表面?火星の地表面? これを見て直ぐ判る人は木質材料のプロの方ですね?少し大げさですが、、、。  さて、この写真は樹齢約1700年の屋久杉(針葉樹)の内部写真です。この部位はどこか?と言うと木材の3断面(横断面・接線断面・放射断面)の1つである放射断面内の仮道管内孔で、走査電子顕微鏡で撮影した…
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