ソニービル~芦原義信の建築

銀座・数寄屋橋交差点に面し、土地公示価格で常に上位にランクされる角地に建つモダニズム建築である。

1957年12月に現在の位置にネオン広告塔を設置し、1959年6月に商品展示としてショールームを公開した事が引き金になり、永続的なビル建設が本格的に進み1966年4月に「ソニービル」(施工:大成建設)はオープンしている。

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水平性と垂直性を強調する典型的なモダニズム建築である。平面は田の字プランの各階4フロアをスキップフロアとし、フロア毎に展示された製品等を時計回り(上り)に見学できる構成はグッゲンハイム美術館を参考にしたと言われる。

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南北面にコアを設け、挟まれた「1階分の4フロアを900mmのレベル差」で分割し、螺旋状にショールームとして連続させている。垂直に建つ直方体・コアには、通りに面した壁面にアートウォールと内部にエレベータ等が納められている。

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歩道に対して斜め正面にソニービルのエントランスである。隅切りされた敷地の三角地は各種イベント等に活用可能なスペースとする空地を確保されており、共存する公開空地の観点から都市景観を意識した最初の建築に挙げられる。

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二等辺三角形のアルミルーバーで覆われた西側壁面は床レベルを表現しながら、外観に陰影を与え各面の仕上げとの違いを際立たせている。建築概要は延べ床面積およそ8.812㎡、鉄骨造地下5階・地上8階・搭屋3階である。高度成長期下、都市の成長過程で生じる様々な問題が露呈し始めた中で、都市景観の存在を新たに認識させた作品ではないだろうか。

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